マインドフルネスは、今この瞬間を感じることではあるのですが、日常の心配事・仕事の評価・人からどう思われているか・漠然とした不安な気持ちなど、つい頭に浮かんでしまうネガティブな思考を止めて、今この瞬間だけに集中できる状態を意図的に作るのが瞑想なのです。
しかし、瞑想といっても方法や種類はたくさんあるものの、自分に合った方法を見つけられる人はごくわずか。
呼吸に意識を向けるという、日常生活では気にしていない事をやろうと思っても難しく感じてしまいます。
しかし、数息観では呼吸をしながら数字をかぞえあげていくので雑念が入り込みにくいので集中力を養う効果が高く、感情をフラットに保つ効果も期待できるのです。
繰り返し行うことで心の安定を維持できる時間が長くなっていくので、継続することでイライラや怒りが長引くことが減ったり、寝る前に漠然とした不安に襲われて眠れなくなるということも減っていくでしょう。
自分の心をどこに置くのかコントロールするのにも役立ちます。
私が実際に数息観を続けて感じたことは、ストレスを感じにくくなる(ストレスが溜まらない)・眠りが深くなった・やや記憶力があがったなど。
数息観だけが理由ではないと思いますが、要因やきっかけのひとつであることは間違いありません。
不眠症の場合は医師への相談が第一ですが、心身の平安を保つ方法のひとつとして治療と併せて取り入れている方もいらっしゃるので、かかりつけ医に相談してから取り入れるのも良いですよ。
数息観の方法
① 椅子や床に背筋を伸ばして座る
② まずは口からゆっくりと息を吐く。
③ 鼻からゆっくりと吸い、口から息を吐く。
この時に、呼吸をしながらゆっくりと「いーち」と数を数える
④ ③を繰り返して2回目は「にーい」と2まで数える
⑤ また数字の1に戻って3まで数える
⑥ これを10まで数え上げる
途中で数が分からなくなった時は、1に戻って最初からやり直す。
文字での説明が難しいので、数の数え方の参考にしてみてくださいね。
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息を吸う・吐くを1セットとして、ひとつの数字をゆっくり数えるのがポイントです。
継続が一番大切
どんなこともそうですが、この数息観も一回で集中力は身につきません。
これは目安ですが、ひとつの数字を数えるのに約10秒ほど。
3まで数え上げると約1分です。
10まで数え上げるには、かなりの時間の集中となるので最初は5までぐらいでも大丈夫です。
たとえ途中までしかできなくても継続することで、かぞえ上げられる数字が増えていき、やがて10に達することができますよ。
瞑想は、集中が途切れてもまた集中状態に戻ることを繰り返すことが大切。
この繰り返しが集中力を高める訓練のようなものなので、諦めずに継続した先に得られる集中力はあなたの仕事や生活で、きっと役立つものとなるでしょう。
時間がなかったり、忘れてしまっても次の日から再開すれば大丈夫です。
3日坊主だとしても何度も繰り返せば、立派な継続となりますよ。
瞑想にはたくさんの種類ややり方がありますが、正解は1つではないので自分に合う方法を見つけるためにも色々と試したり、自分なりにアレンジするのも良いでしょう。
動画でも数息観の方法をお伝えしています
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瞑想の前にグラウンディングとセンタリングをすると、より集中できますよ。
より安定したグラウンディングの方法はこちらの記事で紹介していますので、ご確認ください。