目に見えない世界はありますが自分の目には見えないからといって「見える」という人の言葉を、何の疑いもなく信用してはいけません。
人の弱みにつけ込んだ霊感商法に合わないために、今まで私が実際に相談を受けた話をもとに紹介していきますね。
こんなことを言われたら注意が必要です。
先祖供養が足りていないから不幸になる・病気になる・寿命が短くなる・子宝に恵まれない。
高額な祈祷・壺・印鑑・墓石・仏像などを買って、本当に供養になると思いますか?
病気や寿命は、見えない世界を扱う人が見てはいけない部分なのです。
鑑定やセッションで不幸になる事を断言するというのは相談者様に不幸というネガティブなキーワードを使って、潜在意識に不安や恐怖を植え付ける事となります。
もし万が一不幸になるような出来事が起こる可能性があるとしても、被害を最小限にしたり回避する方法を伝える事ができるはずなのです。
その方法は、日常生活から言動など幅広くはなりますが、何もしなくても○○を買えば・祈祷すれば回避できるというものではありません。
そして病気は遺伝・生活習慣などが影響している場合もありますが、将来なんの病気にもかからないという人の方が少ないでしょう。
「このままだと病気になる」
何年か後に病気が発覚した時に言われた事と結びつけて、信じるのは危険です。
健康的な生活や食事を心がけるほうが、よっぽど安上がりですよ。
「○○で病気が治る」
すでに病気だとしたら、病院での治療に専念しましょう。
そして薬機法違反となる表現を信じないようにしてください。
寿命は、神のみぞ知ること。
高額な商品を買っても、寿命は延びません。
いくら高い商品を買っても赤信号で交差点に飛び出したり、暴飲暴食などの不摂生な生活をしていれば寿命は縮みます。
子どもがほしくてもできない方・不妊治療をしている方にとっては、祈祷で子どもが授かるならと藁にもすがる想いで祈祷を受けたいと願う方もいるでしょう。
それ自体は悪いことではありませんが、病院よりも見えないチカラに依存するのはやめましょう。
でも実際に祈祷を受けた後に妊娠した人がいたら、もしかして...と思ってしまいますよね。
どうしても気になるなら、祈祷を受けた人の妊娠率をデータとして提示してもらってください。
今まで100人以上の人が妊娠したとしても、祈祷を受けた人が1万人なら確率は低くなります。
あと、水子の祟りもないですからね。
寂しがることはあっても、祟ることはありません。
「生んであげられなかった」という、あなたの罪悪感などを利用する人の言うことを信じないでくださいね。
もし、高額な商品をすすめられたら
「○○を買えば不幸にならずに済む」
「○○を買えば先祖供養になる」
こんなことを言われたとしても、その場で契約するのはやめましょう。
高額で払えないと伝えても、ローンを勧められることがほとんどです。
後でクーリングオフすれば良いという安易な考えで契約するのは危険。
クーリングオフできない場合もありますからね。
その場ではサインしない
家族に相談する
消費者センターに連絡する
最大限に不安を煽り、その後に希望を垣間見せる。
それが霊感商法の手口です。
契約しなければ帰れない雰囲気だったとしても、断固として断ってください。
断る自信がない・今までに高額な物や祈祷に手を出したことがある方は、占い・スピリチュアル・霊視全般を遠ざけることも必要です。
ご先祖様の供養をするなら
○○だけで供養という物や人に頼らず、お仏壇やお墓参りで手を合わせて日々の感謝を伝えることが大切です。
そして祈祷してもらうなら、宗派のお寺などにお願いしましょう。
ここからは私の個人的な考えですが人は2度、死にます。
一度目は肉体の死。
そして二度目は魂の死。
誰からも思い出してもらえない期間が長くなると魂そのものが消えて、転生できなくなってしまいます。
お仏壇に過去帳があるのも、そのためだと思っています。
たとえ、その本人を知らなくてもお仏壇に手を合わせる人が命日の人の名前を見ますよね。
子どもの頃に聞いた、その人のエピソードなどが語り継がれ、想いを馳せる瞬間があれば魂の死は無いでしょう。
最近では、お仏壇がない家も多くなりましたが、お墓参りに行けなくても時々は故人を思い出してみてください。
どのくらいの期間、思い出してもらえないと魂そのものが消えてしまうのか?
はっきりと〇日!という決まりはないですが、3年前後だと思っています。
もう5年以上、思い出していない!と焦らなくても大丈夫ですよ。
すでに転生して、新たな人生で関わった人に思い出してもらえているはずです。
しかし人に任せてばかりではなく、今の自分があるのは過去に存在していたご先祖様たちのおかげという気持ちがあれば、ふとした瞬間に守っていただいていることを感じて、自然と感謝の気持ちも湧いてくるものです。
あなた自身が何か大切なことに気づくため・ご先祖様が何かを知らせるためにシンクロや夢として現れることがあります。
たとえそれが自分にとって不都合な出来事だとしても、祟りや呪いではなくメッセージとして受け止めましょう。
その時に感じた事を気のせいにしないで、現実の行動に落とし込むことが大切です。
亡くなった方を大切に想う気持ちがあれば、祟りという言葉に惑わされることもないでしょう。
言われた事を素直に信じることも大切ですが、現実を変えるために一番必要なものは行動や努力です。
霊感商法は壺や印鑑以外に、仏像・仏具・神棚・絵・宝石などもあるので占いや鑑定で薦められた高い物は買わない方が良いですよ。