望みを明確にして、やるべきことも分かっていて実際に行動もしている。
それなのに、なぜか土壇場で上手くいかない、あるいは最初の一歩がどうしても踏み出せない…
そんな、見えない壁にぶつかって自分を責めてはいませんか?
自分には根性がないから
才能がないからと結論づける前に、少し立ち止まって自分自身の心の内側を覗いてみてください。
そこにはブロックという、あなたを懸命に守ろうとしているブレーキが存在しているのかもしれません。
今回は、プロの視点からメンタルブロックの正体を解き明かし、私自身の体験や数多くの相談者さまの事例を交えながら、自分一人でできる「ブロックの見つけ方と外し方」を解説します。
なぜ「やりたい」のに動けない?アクセルとブレーキを同時に踏む心理
変わりたいのに、変わるのが怖い。
この矛盾した状態は、車に例えるならアクセルとブレーキを同時に、全力で床まで踏み込んでいる状態です。
タイヤは空回りし、エンジンからは煙が上がってエネルギーだけを激しく消耗してるのです。
しかし、ここで最も大切なことは、ブロックは決して、あなたの邪魔をする悪者ではないということ。
ブロックはあなたを守る「心のセキュリティシステム」
ブロックとは、過去の辛い体験を二度と繰り返さないために、あなたの潜在意識が作り上げたセキュリティシステムです。
人前で話して恥をかいた→二度と恥をかかないように、目立つことを禁止する
お金のことで家庭が揉めた→争いを避けるために、お金を持たないように仕向ける
このように、あなたが二度と傷つかないよう、不幸にならないように、今日まであなたを全力で守り続けてくれた愛の形でもあるのです。
今まで自分を守ってきてくれた存在だと思えば、必要のない厄介なものとして無理やり引き剥がそうとするのではなく、今までありがとうと優しく手放す準備ができるようになります。

動けない原因は…今世の記憶と過去世の記憶
メンタルブロックがどこからやってくるのか。
それは大きく分けて、今世での経験による後天的な刷り込みと、魂が記憶している過去世の痛みの二種類があります。
40年以上信じていた「鼻が低い」という親の呪縛
私自身の話をしましょう。
私は子供の頃、親から何気なく鼻が低いと言われたことがありました。
親に悪気はなかったのかもしれません。
しかし、たった1回言われただけなのに幼い私にとってその言葉は絶対的な真実として潜在意識に刻まれました。
それ以来、鏡を見るたびに「私は鼻が低い、不細工だ」というフィルターを通して自分を見るようになりました。
それが自分を縛る透明な呪いとなり、無意識のうちに自分を低く見積もるブロックになっていたのです。
ところが大人になってから、知人と話している時に「鼻は低くなんかないですよ」と言われたことがありました。
お世辞もあったとは思いますが、「えっ、私の鼻は低くなかったの?」という驚きとともに、40年以上私を縛り続けていたのは、事実ではなく単なる親の言葉への盲信だったことに気づいたのです。
たったそれだけの事なのに、その時の衝撃は今でも忘れられません。
理由がわからない恐怖は「過去世」の痛みが原因かもしれない
自分では全く心当たりがないのに、ある特定の状況になるとパニックになったり、異常なほど避けてしまったりすることはありませんか?
それは、今世の経験だけでは説明がつかない、もっと深い過去世の記憶が原因かもしれません。
例えば、あるご相談者さまで「どうしても水が怖くてたまらない」という方がいらっしゃいました。
泳ぐのはもちろん、顔に水がかかるのさえも怖くてお風呂に入るのも、水辺に近づくのも恐怖を感じるというもの。
その原因をチャネリングで探っていくと、過去世で水に溺れて命を落としたという魂の記憶にたどり着いたのです。
しかも騙されて海に落とされたため、訳も分からないまま苦しみの中で命を落とし、恐怖心だけが特に大きく残ってしまったのでした。
また、コロナ禍においてアルコール消毒のしずぎで手荒れして、傷口にアルコールが染みて痛くても消毒せずにはいられない方もいました。
どんなに手を洗っても消毒しても気が済まず、動悸が止まらない…
頭では分かっていても、一日に何十回とアルコール消毒をしてしまう…
その方の過去世を紐解くと、中世ヨーロッパの疫病(おそらくペスト)で亡くなっていたことが分かりました。
どちらの方にも、過去世での恐怖心がブロックになっているだけなので自分を責めないようお伝えして、何度かヒーリングを受けてくださった結果、恐怖心が和らいだとおっしゃっていました。
「私は異常じゃない」と気づくことが癒やしの始まり
こうした過去世の呪縛が原因だと分かった相談者さんたちは、一様にこうおっしゃいます。
「自分が異常じゃないことがわかって、本当に安心しました」
なぜ自分はこんなに怖がるんだろう
私がおかしいのかもしれない
と自分を責めていた苦しみから解放され、「そうか、あの時の魂の記憶が守ってくれていたんだ」と納得できたとき、深い癒やしが起こります。
今のままでもいいし、変わることを選んでもいい
そうやって自分を丸ごと受け入れられたとき、心は驚くほど軽くなり、無理に頑張らなくても自然と一歩が踏み出せるようになるのです。

自分でできる!メンタルブロックの見つけ方と仮説の立て方
では、どうすればこのセキュリティを解除できるのでしょうか。
ブロックは人から指摘されるよりも、自分で見つけて「あ、これだったんだ!」と自覚する方が、はるかに解放されやすくなります。
ステップ1:思考でデメリットを書き出す
まずは机に向かい、紙とペンを用意してください。
そして、あなたが「叶えたいのに叶っていないこと」に対して、あえて逆の質問を自分にぶつけます。
- もしお金持ちになったら、どんな嫌なことが起きるだろう?
- もし成功して有名になったら、どんなデメリットがある?
「そんなの、いいことしかないよ!」と思うかもしれません。
でも、無理にでもひねり出してみてください。
人から妬まれる・自由がなくなる…
浮かんできた言葉を、片っ端からメモしていきます。
ステップ2:身体の反応で答え合わせをする
書き出したメモを、一つずつゆっくりと、心に染み渡らせるように読み上げてみてください。
その時、あなたの身体の反応を細かく観察してください。
- 心臓がドキドキして動悸がする
- 急に呼吸が浅くなって苦しくなる
- 胸の奥がギュッと締め付けられる
- なぜか涙が溢れてくる、悲しくなる
思考で書いた言葉に対して、身体がこのように強く反応した部分。
それこそが、あなたの本質的なメンタルブロックの所在です。
思考(頭)では嘘をつけますが、身体は絶対に嘘をつきません。
覚悟を決めて統合する。ブロックを味方に変える外し方
ブロックが見つかったら、いよいよ解除です。
ここで最も重要なエッセンスは、意識の方向を変えるという決意です。
今まで私を守ってくれる壁だと思っていたものを、もう必要のない古い習慣へと意識の向きを変えてみてください。
意識の方向が変われば、今まで絶対だと思っていた信念が、ただの思い込みだったと受け入れやすくなります。
ブロックを味方に変えるワーク(統合のプロセス)
- イメージする
目の前に、ブロックという重い足枷をつけた過去のあなたや、過去世のあなたがいると想像してください。
その姿はとても怯えていて、あなたを守るために必死に踏ん張っています。 - 対話する
そのイメージの中の自分に向かって、今のあなたの意識から言葉をかけてあげてください。
・今まで、傷つかないように守ってくれて本当にありがとう
・あの時は怖かったよね
・でも、もう大丈夫だよ - 決意表明をする
ここで意識の方向を未来へ向けます。
また傷つくかもしれないという不安も、私は受け入れます。その上で、私は私の望む道へ進むと決めました!と、自分の魂に宣言してください。 - 統合する
イメージの中で、過去の自分の足枷を外してあげてください。
そして、その自分を優しく抱きしめ、光となって今のあなたの中に溶け込み、一体化する様子をイメージします。
意識の方向が変われば、今まで絶対的な壁だと思っていたものが、実はただの思い込みの薄い膜だったことに気づきやすくなります。
ブロックを外した先にある、軽やかに動ける毎日
メンタルブロックを外すということは、特別な人だけに許された魔法ではありません。
自分を縛っていた勘違いに気づき、今の自分にふわさしい新しい設定に書き換える作業です。

一度この、見つけ方・外し方を覚えれば、お金の悩みだけでなく人間関係・恋愛・新しい挑戦など人生のあらゆる場面で自分自身を調整できるようになります。
誰かが魔法のように消し去ってくれる都合の良い方法を探し続けるのは、もう終わりにしましょう。
あなたが自分自身の内側に目を向け、意識の方向を勇気を持って変えたとき、現実の世界は面白いほど軽やかに動き出します。
今のあなたが感じているそのドキドキや違和感は、新しい世界へ進むための合図です。
まずは深呼吸をして、自分の心と静かに対話を始めてみませんか?
自分では何もせずに神様や高次元の存在がブロックを消し去ってくれるという都合の良いものはありません。
もし簡単に消し去れたとしても、それは一時的なものなので、外したい・解除したいと思うブロックがある方は、紹介したブロックの見つけ方や外し方をお試しくださいね。


