御祈祷はお願いしたい!でも、お札はいらない方の多くは家庭の事情もあると思いますが、お札をきちんとお祀りする自信がないのも、その理由のひとつではないでしょうか。
基本的にお札をいただいたらお祀りして毎日、手を合わせます。
そして一年経ったら、返納もしなければなりません。
遠方の場合は郵送や近所の寺社さんで返納する方法もありますが、お祀りできないからといって引き出しにしまい込んだり、雑に扱うぐらいならお札をいただかない選択もありますが、「お札は要らない」と言っても良いのか?失礼にならないのか気になる方のために、お札の祀り方なども含め紹介しますね。
お札が要らない時の伝え方
「お札は要りません」とだけ言うのは少し失礼な気もしますよね。
その場合は受付時に「家の事情でお札をお祀りできないので、御祈祷だけお願いします」とお伝えしましょう。
御祈祷の申し込み書にお札の要・不要欄がある場合もあるので、どちらかにチェックしておいてくださいね。
チェック欄がない場合は備考や空欄に「お札は辞退させていただきます」と記入するのも良いでしょう。
宗教や家の造りの都合上など詳しい事まで言わなくても大丈夫です。
お札を授かったのにお祀りせずに返すのは失礼なので事前に伝えておいてくださいね。
お札(おふだ)とは?
神社やお寺で授かるお札は、神仏様の守り札です。
家にお札をお祀りするというのは神仏様との繋がりを深めることだと思っています。
簡単に言えば、寺社さんに行かなくても家に神仏様と繋がる中継ポイントがあるようなもの。
だからといって寺社さんにお詣りしなくても良いわけではないですか、毎日ご挨拶できるので神仏様を身近に感じられますよ。
お札の祀り方
【お札に巻かれた薄い紙は、どうするのが正しい?】
お札を授かった時の封筒・お札に巻いてある薄い紙は、持ち帰る際に汚れを防ぐためのものなので、基本的に紙ごみとして処分して良いです。
しかし、薄い紙を巻いたままお祀りしても問題はないので、大切に扱う気持ちがあればどちらでも良いです。
【お札を祀る位置】
お札の正面が南か東を向くように、目線よりも高い位置にお祀りします。
綺麗に整えた場所なら神棚でなくても良いのですが、お札が倒れないように扉のついたお社やお札立てなど場所によって選びましょう。
お社やお札立てを置けない場合は壁に貼っても良いですが、画鋲で留めるのはお薦めできないので両面テープを使ってくださいね。
賃貸で壁にテープを貼りたくない方は、マスキングテープを貼った上に両面テープを貼ると壁を傷めにくいですよ。
(マスキングテープも粘着度が弱いものにすると安心ですが、絶対に壁を傷つけないわけではありません。)
【毎日のお祀り】
お札をいただいたら毎日お供をして、二拝二拍手一拝のお詣りをしましょう。
体調が悪くて寝込んでいたり旅行などの場合は仕方ないとしても、面倒だからお詣りしないのは失礼になります。
その日の気分でやったり、やらなかったりするくらいならお札を授からない方が良いですよ。
【お供え】
毎朝、食事をする前に神棚にお供えして、その日のうちに下げます。
酒 料理酒は避けて日本酒
米 洗い米(3回研いで、4回すすぐ)
水を入れて研ぐ→水を捨てる×3回
水を入れて研がずに水を捨てる×1回
塩 粗塩
水 水道水・ミネラルウォーターどちらでも
榊 枯れた葉があれば取り除き、毎日水を替える
蓋のあるものは、蓋を外してからお供えしてくださいね。
▼お供えの基本▼
▼横一列に置く場合▼
▼お供えを置く場所が狭い場合▼
▼酒をお供えできない場合▼
【お供えした後】
お供えした物は、お下がりとしていただきましょう。
夏場、水や酒が傷んでいる場合は水と一緒に流してください。
できれば料理に使うなどして御神気を身体に取り入れる方が良いのですが、お供え物の状態を優先してください。
塩は蓋付き容器などに入れておけば、料理や盛り塩に使えますよ。
宝くじを神棚に置く方もいらっしゃいますが、神棚は日ごろの感謝を伝えて心を込めてお詣りするものなので、お供え以外の物は置かない方が良いと思っています。
宝くじを神棚に置くことをすすめている方もいるので、どっちが正しいかよりも自分がどうしたいかで決めてくださいね。
お札をお祀りできなくなった場合
何らかの理由でお札をお祀りできなくなった場合は返納しましょう。
そのままゴミとして処分するのはやめてくださいね。
▼返納の方法はこちらの記事をご確認ください▼