お稲荷さんには神道系と仏教系の2種類があり、神道系の場合は稲荷の後に神社・大社。
仏教系には神社・大社はついておらず○○稲荷となって、さらに詳しく正式名称を見ると寺がついています。
参拝前に、どんな神様がお祀りされているのかを調べてからの方が良いのですが、簡単に見分ける方法としては鳥居があれば神社だと思ってもらったら良いでしょう。
では、分かりやすく神道系・仏教系のお稲荷さんについて書いていきますね。
神道系
稲荷神社さんには狐の神様が祀られていると思っている人もいますが、正確には神様のお使い(眷属・けんぞく)が白狐であって、お祀りされているのは宇迦之御霊大神(うかのみたまのおおかみ)様という、五穀豊穣・商売繁盛の神様。
狐の姿をしているわけではありません。
有名なのは京都の稲荷大社さん。
千本鳥居(実際には一万本)の赤い色と自然の緑とのコントラストが美しく、夏にはライトアップしての夜間参拝もあるそうです。
油揚げをお供えする理由として考えられるのは狐が肉食に近い雑食であり、農作物を荒らすネズミを食べるので人々から有難がられていたからなのでしょう。
むかし、一部の地域ではネズミを油で揚げたものを狐の巣穴の前に置いておく風習もあり、ネズミの油揚げが現在の油揚げに変化したのだと思われます。
五穀豊穣の神様と、穀物を荒らすネズミを退治してくれる狐は理にかなった組み合わせですよね。
仏教系
仏教系のお稲荷さんで祀られているのも狐ではなくだきにてん様。
有名なのは愛知県の豊川稲荷さん。
プロジェクションマッピングなど、夜間参拝アートイベントも開催されていたようです。
商売繁盛・家内安全・福徳開運の御利益として全国に信仰が広がっていて、千以上の狐の石像が並ぶ霊狐塚は少し怖いと感じる人も多いようです。
元は豊穣の神様でしたが性や愛慾を司り夜叉へと変わっていったと言われていて、この女神様の乗った霊狐が稲荷神様の眷属と結びついたために稲荷神社と同一視されるようになったのでしょう。
やや気性の荒い女神様なので、神道系のお稲荷さんと一緒にされるのは快く思っていないように感じます。
信仰や参拝をされるなら、神道系・仏教系どちらかだけにした方が良いでしょう。
だきにてん様は厳しい女神様なので、救いや恩恵を受けたら必ず感謝やお礼のためのお詣りをしてくださいね。
稲荷神社が怖い
稲荷神社には行かない方が良い?
お詣りや信仰するなら神道系か仏教系どちらかにしておいた方が良いでしょう。
狐の神様なので見返りを要求される・お供えをしないと祟られるなど言われているようですが、そんなことはありません。
でも、手入れのされていないお稲荷さん・由来の分からない祠には行かない・手を合わせない・お願いをしない方が良いですよ。
そういう場所でお願いをすると低級な霊が神様になりすましていたり、我欲によってできた心の隙間につけ込まれることがあります。
お稲荷さんは怖いから避けるという方もいますが、相性のようなものもあるので気乗りしないなら行かないに越したことはないし、他の人にとっては良い場所が自分にも良い場所だとは限らないですからね。
あの人が行っている場所だから行く・むやみに怖がるのは必要はありませんが、参拝する前に伺う寺社さんを調べてから行くことも大切です。
これは私個人の考えなのですが、夜間参拝のイベントやライトアップなどは人間の都合。
本来なら人が入るべきではない時間に参拝するのは避けた方が良いと思っています。
大晦日や夏祭り・秋祭りなどの縁日は出店が並ぶ日として認識されていますが、本来は神仏様の降臨など縁(ゆかり)があって祭や供養をしたり、神仏様とご縁を結ぶ日。
本来の意味からかけ離れたものをイベントとして楽しむだけでなく、無宗教でも良いので信仰や祈りが神仏様のチカラとなることで更に導きを得られるのだと心の隅にでも留め置いていただきたいと思います。
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