直感とは感覚的に物事を感じる取るもので、一般的に勘と言われているものと同じ。
2011年にイスラエルのテルアビブ大学でおこなわれた研究によると人間の直感は90%の確率で的中し、正しい判断を下す時には直感を信じるべきなのかもしれないと発表されたそうです。
直感が90%の確率で当たるという研究結果が出ているのに、なぜかいつも直感が外れるということもあるでしょう。
その場合、最初に感じたことをそのまま実行していないのでは?
欲やエゴ・思考が混じって、最初に感じたことに色付けしてしまうと直感とは別のものになってしまいます。
また、最初に感じたものを自分でも気づかないうちに思考が一瞬で上書きしてしまった結果、直感が当たらないと感じることになってしまいます。
最初に感じた、「なぜかは分からないけれど、そう感じる」という感覚を大切にしたいですね。
直感とひらめきの違いと見分け方
最初に書いたように、感覚で物事を感じ取るのが直感(勘)なので、なぜそう感じたのかという理由や根拠を説明することはできません。
あえて言うなら「なんとなく、そう感じた」としか表現できないものが直感なのです。
潜在意識という、無意識の領域で判断しているのでしょうね。
これが直感だというのが分かりにくいので気のせいだと見過ごしてしまいがちで、すぐに忘れてしまって思い出せないことが多いです。
赤ちゃんに蛇や蜘蛛の写真を見せると嫌がることが多いというのも、潜在意識レベルで危険などを感じ取っているのでしょう。
蛇や蜘蛛が、どんな生き物なのかを知らなくても「なんとなく、そう感じる」という直感で判断して嫌がっていると言われています。
次に、直感と似たものにひらめきがありますが、閃きは過去の記憶や体験から一瞬で処理した情報なので、理由や根拠を言語化できます。
そしてひらめきの場合は、また思い出しやすいのも特徴のひとつです。
すでに脳内にベースとなるものがあるので、記憶を繋ぎ合わせて思い出すことができるのです。
直感とひらめき
どちらも、ふと感じたという部分では同じですが理由・根拠を言語化できるかどうかで区別することができますよ。
直感力をアップさせる方法
特別な訓練や練習ではなく、日ごろから意識して自分の潜在意識に問いかける方法を紹介しますね。
やり方は、とても簡単なのですが「もっと良い方法は?」と言葉に出して自分の耳で聞くこと!
この方法は、問いかけることで潜在意識の中で検索が始まり、ふとした瞬間に直感として「もっと良い方法」をキャッチするというもの。
自分の話す言葉を一番、聞いているのは自分なのです。
ポジティブな言葉を使った方が良いというのを聞いたことはありませんか?
それは耳から入った言葉が潜在意識に刻み込まれるからなのです。
その原理を利用すれば、潜在意識に問いかけて直感として答えを導き出すことが可能。
慣れないうちは、つい忘れてしまうかもしれませんが「もっと良い方法は?」と声に出して問いかけて、潜在意識内での「もっと良い方法」についての検索に委ねてみてくださいね。
忘れた頃に答えが導き出されることが多いので、ふと感じたことをメモしておくことを習慣にしておくと良いでしょう。
時にはCMのキャッチフレーズ・ゾロ目の数字・よく目にする映像として現れることもありますよ。
ひらめき力をアップさせる方法
ひらめきのベースになっているのは過去の体験や経験の記憶なので、ひらめきを得るために記憶を呼び出すことが必要となります。
方法としては、ひたすら紙に書き出すだけ。
あり得ない選択肢も、とりあえず書き出してみましょう。
別の角度から可能に変わるかもしれません。
時には自分の常識を疑うことも必要なのです。
バラバラの点と点が、ふとした瞬間に線で繋がるといった方が分かりやすいかもしれませんね。
もう何も書くことがなくなれば一旦、書いたことや考えたことを忘れてしまいましょう。
睡眠によって記憶の整理が行われて、アイデアというカタチになって閃きを得る事ができます。
しかし、全ての場合にひらめきが得られるわけではないのですが、その場合は過去の体験や経験の記憶が不足しているのかもしれません。
本を読んだり、調べるなどして情報量・知識量を増やしてから再度、紙に書き出してみてくださいね。