毎年、6月30日に行われる【夏越の大祓】
ちょうど一年の半分(折り返し時期)に、今まで過ごしてきた半年の間の罪穢れを祓い、残り半年間を健康で過ごせるよう願うもの。
法に触れたり、犯罪はおかしていないから罪はない!と思うかもしれませんが、生きているだけで何かしらの小さな罪はあるものです。
また穢れも誰にでもあるものなので、半年の区切りとして夏越の大祓で茅の輪をくぐって罪穢れを祓いましょう。
罪穢れとは
ここで言う罪は犯罪や法に触れることではなく、むしろその逆。
法に触れないものを指すと思っています。
日常生活での、ちょっとした嘘や誤魔化した事・自分さえ良ければという思い・無意識とはいえ人を傷つける言葉や態度・意地悪やいたずら・害虫退治・食事で動植物の命を頂くなど。
特に食べることは生きていくうえで必要不可欠。
命をいただいていることを改めて感謝したいですね。
自分で直接、手を下したわけではないけれど私たちが生きていくために命を絶った動植物がいます。
とはいえ罪悪感を持たなくても良いのですが、自分だけは罪なんか犯してもいない!清廉潔白だと思うのは人間のエゴであり、それこそが罪なのかもしれませんね。
次に穢れですが
穢れは気枯れ。
目には見えない気という生命エネルギーによって生かされているのですが、ストレスや疲れなどでも気(エネルギー)を消費しています。
気が枯れた状態ではネガティブな感情に囚われやすくなってしまうので、一年の半分であるこの時期にエネルギー補給する意味があるのでしょう。
自己否定や人と比較しての落ち込み・失敗や後悔の念・自分軸のブレ・悩んだり悔やんでも仕方のない事を考えても仕方ないとは分かっていても、きれいさっぱり忘れることはできませんよね。
気が枯れた状態では残り半年を健康で元気に過ごすことができないため、エネルギーチャージとリセットをして心機一転!と考えています。
特にレイキの伝授を受けて実践している人は使えば使うほどにパワーアップし、枯渇することのない根源からの生命エネルギーが大量に流れているので気(エネルギー)が不足することはありませんが、罪穢れ(気枯れ)はゼロではありません。
自分だけは大丈夫という驕りのない心を持ち直すことも必要ですね。
罪穢れを祓う茅の輪くぐりに茅が使われる理由
神社さんによっては茅の輪がない場合もありますが、もしあれば是非くぐってくださいね。
茅の輪に使われる茅(ちがや)は多く自生していた植物ということもあり、かや葺き屋根にも使用されるほどなので入手しやすかった背景もあるのでしょうが、他に2つの説が考えられます。
ひとつめは、矛(ほこ)説
字を見ると、とてもよく似ていて矛に草かんむりがついて茅(ちがや)になります。
古事記に記されている、伊邪那岐様と伊邪那美様が「国生み」で大地創生した時に使用した【天沼矛】と茅が似ているので、諸々リセットして新たに再出発する夏越の時期に使われるようになったのではないでしょうか。
もうひとつは素戔嗚尊様(スサノオノミコト)説
素戔嗚尊様が「疫病を逃れるために、腰に茅の輪をつけなさい」と言い、その通りにした人が難を逃れた話が一般的。
しかし、邪(じゃ→蛇)であるヤマタノオロチを退治した神剣(草薙剣)に似た茅を用いて、罪穢れを邪に見立てて祓ったと考えるとこれも有力な気がします。
余談ですが、夜に口笛を吹くと蛇が来ると言われたことはありませんか?
お行儀が良くないからとも言えますが、ただの迷信ではなく蛇=邪が来る。
蛇は「じゃ」とも読みますよね。
つまり邪悪な霊が寄ってくるということ。
音の周波数の関係で、口笛を吹くと霊が寄ってくるのです。
迷信や言い伝えには漢字の読み方を変えて、別の意味として知恵を伝えているものが多いのです。
茅の輪がない時は、どうすれば良い?
できるなら氏神神社さんが良いのですが、他の場所でも良いですよ。
神社さんによっては茅の輪がない場合もあるのですが、普段通りの参拝でも大丈夫です。
大祓の御祈祷をしていただけることもあるので、事前に確認しておくと安心。
茅の輪をくぐらなければ、罪穢れを祓えない・不幸になるということはありません。
茅の輪のくぐり方・祓い言葉は説明してくれているところが多いので記載通りにくぐりましょう。
基本は、一歩目を左足から左回りで一周
次に右足から右回りで一周
最後に左足から左回りで一周
合計3回くぐります。
一歩目をどちらの足で始めるか迷った時は、参道におしりを向けないようにするにはどちらの足が良いかで覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
参道におしりを向けるのは失礼なので、通常の参拝時にも使えますよ。
大祓人形(ヒトガタ)
どのタイミングでいただけるかは神社さんによって違うのですが、人の形をした紙に名前と年齢を書き、心を静めて祈念したあとにヒトガタで身体を撫でて息を吹きかけます。
どのくらい身体を撫でるかに決まりはありませんが、頭から胸元ぐらいまでをサッと撫でおろせば大丈夫です。
特に痛みや病気の場所があれば、その箇所を撫でるのも良いですね。
息は軽くフッと吹きかける程度。
家族全員の分が済んだらまとめて袋に戻します。
家族が嫌がる場合は、名前と年齢を書くだけでも良いですよ。
何枚入れても良いなら、離れて暮らしている両親・兄弟・親戚の分も...なんて欲張らないでくださいね。
基本は同じ住所に住んでいる人のみです。
夏越の食べ物
◇夏越ご飯
茅の輪に見立てた輪っか状のかき揚げをごはんの上に乗せて、夏越ご飯としていただく地域があります。
これは夏越の大祓にちなんだ行事食なので、茅の輪くぐりが出来なかったから気分だけでもという方には良いでしょうね。
絶対に食べないといけないというものではありませんよ。
◇水無月(みなづき)
ういろうの上に小豆が乗った6月の和菓子。
旧暦と今の暦にはズレがあるのですが、三角の形は氷を表しているそうです。
気持ちだけでも涼しく感じるように、そして暑さを乗り切れるように願いを込めているのでしょうね。
さらに小豆は邪気を祓う食べ物と言われているので、大祓の時期にもピッタリ。
梅雨時期にはあまりおすすめできない食べ物ですが、半年の区切りとして楽しむ程度で食べ過ぎには注意してくださいね。
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